風景を泡立てて。 ♯9 / 須堂智子

Soap making
つくる時間を振り返って


今月、伊勢参りへ行きました。

早朝の凛と澄んだ空気の中に身を置くと、自然と心身が整い、とても清々しく気持ちよいときでした。

日常を離れて一年を振り返りつつ、自身を振り返りつつ、また来年へ。

感じていること、思い描いていることを大切に繋いでゆきたいと思います。

そんな原点回帰のような旅を経て、今回は手づくりの石けんができるまでを少し振り返りたいなと思います。



手づくりの石けんは、オイル、水、アルカリ剤、基本はこの3つでできています。


ココナッツオイルやサンフラワーオイルなど数種のオイルを組み合わせたり、水分量やアルカリ剤の量のバランスで、さっぱり、しっとり、柔らかな石けん 固い石けん といった好みの使用感の石けんをつくることができます。


これらの材料を混ぜ続けること20分。一見地味で長くも感じる時間ですが、心を込めて混ぜれば混ぜるほど、とてもきれいな石けんができます。


心を込める20分。

出来上がる石けんの美しさはここにある。


私はそう感じています。

その後の香りづけや色選びやデザインも、五感を大切にできるひととき。

香り選びでは、精油の効果効能というよりも、そのときに感じる「いいな」という感覚を大切に選んでいただいています。


ふと手に取る香りは、その方に必要な香り。その香りが届けてくれるメッセージがあると思っているからです。

そんな私も、石けんづくりを通して香りの世界の扉を開きました。

好きから始まることは、子どものもつ感覚と似ていると思います。

好奇心と感覚も研ぎ澄まされ幸福に満ちた感覚。

石けんづくりのワークショップでも、みなさんと共有したいと大切に思っていることです。


自分の好きという感覚を大切に感じてできた石けんは、洗うことだけに留まらない、世界にたったひとつの宝物になります。



石けんができるまでのストーリーを振り返りつつ、この一年のご縁や時が満ちて出逢ってくださったみなさまに、全てに感謝です。

ありがとうございます。


来春は新天地で石けんづくりをスタートします。また大切なひとときをみなさんとご一緒できますように、アトリエも整えてゆきたいと思います。

寒さも深まる時期。どうぞ素敵なクリスマスとよいお年をお迎えくださいね。


★本連載は隔週で月曜日に更新いたします。



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