オムニの食卓 ♯1 / Ahn Younghee(안영희、アン・ヨンヒ)

わたしは、韓国の南部に位置する光州(グァンジュ)市で生まれました。そこで小・中・高・大学校を終え、中学校の社会科の教師になりました。 

結婚して子供を産んでからは、育児に専念するために退職。2人の子供を育てながら趣味のキルト作品を作っていましたが、子供たちの手が離れる頃、たまたま作業場兼キルトの材料店を開くことになりました。そして自然と集まった生徒たちにキルト作りを教える機会にも恵まれました。そうして、20年間が経ちました。 



わたしのお祖母さんもまた、当時の女性たちの多くがそうであったように、家事の忙しさの合間にみつけた暇な時間を、縫い物を楽しんでいたと思います。 

その祖母が80歳を過ぎた頃の思い出話です。
ある日、わたしと姉たちが宿題で使おうと用意しておいたハギレが、いつの間にかなくなっていて、大騒ぎをしたことがあります。 

家中探したけれど見つからない。ついには探すことも諦め、何日かが過ぎました。 


すると、お祖母さんの部屋に何気なく置いてあったチョガッポ(조각보、ハギレをつないで作る韓国のパッチワーク)の内側に、あの無くなったハギレが縫い込まれているのを見つけたのです! 

もはや取り出すことのできないところに居座っているハギレたち……。 

その光景を、家族みんなが唖然と口を開けたまま見つめている。そんなことは、一度や二度ではありませんでした。 



今考えてみれば、わたしの中にもそんなお祖母さんの血が少しは混じっているのかな、と思います。 

めまぐるしい日常の後、手を動かして縫い物をしていると、こころがすーっと落ち着き、整頓され、平穏さが訪れる。 

作りかけのたくさんの作品がわたしのことを待っていて、創作の熱望は冷めることを知りません。しかし、急ぐこともなく完成できないこともない。 

この状況を楽しんでいるわたしと、手仕事の時間を共にしている友人たちは、時間が過ぎるのも忘れて今日も熱中しています。わたしたちの手仕事は、清く爽やかで終わりがありません。それこそ “ネバーエンディングストーリー” なのです。 



オムニとは日本語でお母さんのこと。日本で長く暮らすヒスンさんに聞けば、韓国のお母さんは、たとえ子供が成人していたとしても、娘の肌や健康を常に気遣い、時に厳しくアドバイスをするのだそうです。昨今、韓国にもファーストフードが浸透し、食文化も変わりつつあるそうですが、韓国を実際に訪れ、街の屋台などを見て歩くと、雑穀類で作るおやつや、豊富な野菜料理が並んでいたり、まだまだ滋味溢れる食が残っています。

日本人が今、日本食を見直しているように、韓国もまた、雑穀や種子類、ナッツなど、昔ながらのパワーフードや郷土食に対する関心も高まっているそうです。

合わせて、韓国コスメではすっかりおなじみの、民間医療「韓方」が生活に生きており、薬効のある薬草木を体調によって処方してくれる専門の治療院の存在も街に浸透しています。

この連載では、韓国の女性に代々受け継がれている、養生や郷土料理、生活の知恵などをオムニの視点からお伝えしていきます。



한국 광주직할시에서 태어나 그 고장에서 초 중 고등 대학교를 마쳤고 중학교에서 사회를 가르치는 교사 생활을 하다가 

결혼해서 첫아이를 낳고서는 육아를 위해 퇴직을 선택했고 이어서 낳은 두아이를 기르면서 틈틈이 취미로 퀼트를 하면서 작품을 모아 오다가 아이들이 중 고등학교를 들어가면서

작업실을 갖고 수강생들과 함께 시간을 보내면서 20년간 꾸준히 바느질 작업에 몰두하고 있다 .


이미 오래전 돌아가신 내 할머니는 그 당시의 여느 여인네들처럼 바느질을 즐겨 하셨던 것같다.

80세가 넘으셨을 때의 일로 기억되는 일인데 무료한 시간을 조각보 잇는 일로 보내곤 하셨었는데
언니나 내가 과제물로 쓰려고 마련해 둔 쪼가리천이 귀신도 모르게 갑자기 없어져서 소동을 벌이다가 포기하고는

며칠이 흐른 후에 할머니의 방안에 무심코 놓여 있는 조각보의 안쪽에 이미 확고한 자리를 잡고 빼도 박도 못할 곳에 

들어서있는 그 문제의 천을 발견하고 우리 모두가 벌어진 입을 다물지를 못할때가 두어번 있었다 .


지금 생각해보니 내 속에 그런 할머니의 피가 조금은 섞여있는듯 싶기도 한것이 분주한 일상뒤에 바느질거리를 잡고 앉으면 

마음이 차분히 정돈되어 휴식같은 평온함이 내게 찾아 든다. 

아직도 할일이 쌓여 나를 기다리고 있고 작품의 열망은 식을 줄 모르지만 급할것도 없고 못할것도 없어서 

이를 즐기는 나와 함께하는 친구들과 앞뒤를 다투며 시간가는 줄 모르게 나날을 보내며 우리의 일거리는 여전히 푸르고 싱그러우며 끝이 없는 그야 말로 네버엔딩 스토리이다. 

  


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