Hōʻailona Trip〜出版イベントに参加しました。

モロカイ島に受け継がれる物語


本のタイトルは「The Bowl of Light」“光のうつわ”。

この物語は、古代からハワイ・モロカイ島に伝わる物語です。

文字を持たずに口承で文化を伝えて来た歴史を持つハワイ。なぜこの物語が今も消えずに残っていたかといえば、それはとある一族が後世への記録として残した「Tales from the Night Rainbow」(Night Lainbow pub Co.刊)という原書の存在のおかげです。



物語はこう始まります。


宙からやってくる命。

完全なる光に包まれて、完璧なかたちで生まれてきたわたしたち。

でも、この人間の世界で成長を重ねていくうちに、完全であった光が翳ることもあるーー。

この物語はとても短く、そして簡潔です。でもその短く端的なことばの奥には、世界の神話に共通する深遠な教えが織り込まれてあります。



訳者はカミムラマリコさん。長らくハワイに暮らし、古代ハワイアンの歴史や文化、スピリチュアリティなどを勉強してきた女性です。このカミムラさんの翻訳を読んだ、アーティストでこの本の発行元「NONKI BOOKS」の代表でもある寺石マナさんと、本の企画者のひとり・平岡珠恵さんは、日本で出版をしたいと考え、友人の森田さやかさんと3人で、モロカイ島へ向かいました。


そのときを振り返ると、物語との出会いから旅までの流れはとてもスムーズで、まるでなにかに導かれているようだったと、マナさんは言います。


モロカイ島では、原書を発行した一族とも出会うことができ、現地在住の画家、山崎美弥子さんの絵本への作品提供も決まり、今回、出版のはこびとなりました。



花を囲んで車座に


イベントは、原書の訳者である、カミムラマリコさんが主宰する場「アロハ ハウス」で行われました。

この日のメインであるワークショップは、自分だけの「The Bowl of Light」を作るというもの。バラバラのページを自身で糸綴じし、製本した1冊に押し花をコラージュしていくのです。



ところ狭しと並べられた花々は、マナさんが自分の畑で育てたり採取したものと、カミムラさんが清里で摘んだものを押し花にしたものです。

押し花ってこんなに鮮やかに色が残るの? と、びっくりするような美しさ。

各々、心のままに選んだ花や葉を、綴じたばかりの本の好きなページに貼っていきます。

時間が経つのも忘れて没頭するみなさん。


ひとりひとり、たったひとつの光のうつわを抱えて生まれてくるわたしたち。

できあがったその本もまた、世界でたった一冊の特別な存在です。



ところで。

この日、春分の日と満月が重なりました。

空(天球)の赤道を太陽が南から北へまたぐ日。太陽の通り道(黄道)と空の赤道がぴったりと重なる春分点(春分の日)は、宇宙のお正月ともいわれます。

お正月の満月。帰りぎわ、高速道路から見えたお月様がとっても大きくて美しく、

光のうつわ(Bowl)ならぬ、ボール(Ball)だなあ、と思いながら家路に着きました。



5月1日、『The Bowl of Light 光のうつわ』が発行・発売となります。

みなさん、古代モロカイの叡智が詰まった物語を、ぜひお手に取ってみてください。

都内の取り扱い書店は、ニジノ絵本屋(@nijinoehonya)ほか。

詳しい情報はNONKI BOOKS(@nonkibooks)へお問い合わせください。



『The Bowl of Light 光のうつわ』

2019年5月1日発行 /「NONKI BOOKS」刊

info@nonkibooks.com

www.nonkibooks.com

訳 カミムラマリコ

企画・デザイン マナ テライシ

制作協力 平岡珠恵、梅、SOLA

作品提供 山崎美弥子


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