南インド・サットワ便り ♯6 / Sachi

祈りはクスリ


アーユルヴェーダのトリートメントルームには、小さな祭壇があることが多く、施術の前に短いマントラを唱えるところもあります。

施術を行うセラピストさんが、「私に癒しの力を与えてください」と、患者さんを思いながら祈りますが、この時は、患者さんも一緒にお祈りをして、自分の体に思いを寄せる瞬間となります。


一日のうちの、ほんの数十秒のことだけれど、この祈る心は、自分を癒す力を高めることに影響しているとわたしは感じます。


祈りという行為に対して、何か、宗教のようであやしいとか、単なる気休めだとか、努力せずに他人の力をあてにする、といったような、マイナスのイメージを持つ方もいるかもしれません。

しかし、米国では数十年前より、祈りがもたらす「治癒効果」についての医学研究が行われており、近年では、世界各国から集められた、数多くの医学研究論文をスマホから検索して読むこともできます。


* PubMed 世界最大級の医学・生物文献データベース

* 米国の医師ラリー・ドッシー博士による著書「祈る心は、治る力


祈る心は、治る力」では、他者からの祈りがもたらす治癒効果が実証されたことについて書かれていますが、他にも、

「“まごころ”のない祈りに効果はない」

「祈りによって、心は時間と空間を超える」

といったような、科学的理解には限界があるようなことについても言及されています。

ところで、私の暮らしている地域では、病気の治療中に限らず、日常のあらゆる場面で人々が祈りをささげる姿を目にします。



学校の授業が始まる前や、車を運転する前にお祈りすることも習慣になっているようですし、バスで移動中に寺院や教会の前を通った時など、人々は胸に手を当て、心のこもった祈りをささげています。


自分のために、家族のために、平和のために。



この土地の人々の目がキラキラと輝き、いつも陽気に暮らしているのは、

日常の中に祈りの習慣があるからなのかもしれないなぁ。

そう感じています。



★過去の連載はこちらから。



★アーユルヴェーダはWHO世界保健機構でも研究が進められている医療です。

★このページでは、アーユルヴェーダの専門的な療法についてや、ハーブなどの知識をシェアしていきますが、その効果に関しては個人差があります。それは私たちの心と体が1つとして同じものがないということです。

★実践に関しては、専門家の直接指導を必要とするものもあります。現在、専門医のもとで治療・療養中、あるいは体調に考慮が必要な方はご留意ください。


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