Nā ʻŌlelo Liʻiliʻi ♯13 / 日高しゅう

ʻOhana(家族)

ハワイ語で家族はʻOhana(オハナ)。日本でもハワイ風のカフェやレストランの名前に使われていたりして、聞いたことがある方も多いと思います。 


語源はハワイアンのソウルフード、Kalo(カロ/タロイモ)。 

タロイモは里芋の仲間なので、その実は地下茎です。親芋ʻIʻo(イッオ)の周りには小さな小芋が増えていくのですが、その小芋のことをʻOhā(オハー)と呼びます。 

このʻOhāに、複数形を表す定冠詞の(ナー)がくっついて、ʻOhanaになったのだそうです。 


話は逸れますが、ハワイ語の教え方は先生によってさまざま。 

私の先生は主語、動詞、目的語…と文節を分けて構文を説明する際に、Kaloの部位に例えていました。 


ʻIʻo(構文の目印となる語。動詞や形容詞など、文章の種類によって異なる) 

Huli(フリ/幹/主語など) 

Lau(ラウ/葉/目的語や文章の補足となる節) 


先生によってはHeʻe(ヘッエ/タコ)の頭・体・脚で説明したりするようです。 

タコもタロイモ同様、ハワイでは古くから身近な生き物。ハワイの四大神のひとり、Kanaloa(カナロア)のKinolau(キノラウ/化身)とされています。 



前置きが長くなりましたが、今回は家族にまつわる言葉をご紹介します。 


ハワイ語で親はMakua(マクア)、祖父母以上の祖先のことをKupuna(クプナ)と言います。 以前にもお伝えしましたが、ハワイ語は基本的には単数でも複数でも形は変わらず、定冠詞を使い分けるのですが、この二つの単語はイレギュラー。 

単数Makuaだと、「ひとりの親」、複数だとMākua(マークア)と変化し、「複数人数の親」の意味に、KupunaKūpuna(クープナ)となり「複数人の祖父母」となります。 

例えば父親がひとりだったらMakua、両親だとMākuaとなります。 


面白いことに、Mākuaは実の親だけでなく、叔父や叔母など親と同じ世代の親戚のこともさします。そしてKūpunaは祖父母の世代の親戚すべてだけでなく、ご先祖様やハワイの古くから伝わる智慧そのものを指すこともあります。 


Makua kāne(マクア・カーネ)父親 

Makuahine(マクアヒネ)母親 

Kāne(カーネ)夫、男性 

Wahine(ワヒネ)妻、女性 

Keiki(ケイキ)子供 

Keiki kāne(ケイキ・カーネ)息子、男の子 

Kaikamahine(カイカマヒネ)娘、女の子 

Pēpē(ペーペー)赤ん坊 

Tūtū(トゥートゥー)おじいさん、おばあさんのカジュアルな呼び方 

Moʻopuna(モッオプナ)孫 

ʻAnakala(アナカラ)叔父、伯父 

ʻAnakē(アナケー)叔母、伯母 

Hoahānau(ホアハーナウ)いとこ 


ちょっとややこしいのが、兄弟姉妹の言い方です。自分と相手の性別によって、呼び方が変わります。 


Kaikuaʻana(カイクアッアナ)同性の年長のきょうだいやいとこ 

Kaikaina(カイカイナ)同性の年下のきょうだいやいとこ 

Kaikuahine(カイクアヒネ)男性から見た自分の姉または妹、従姉妹 

Kaikunāne(カイクナーネ)女性から見た自分の兄または弟、従兄弟 


自分が女性の場合、姉のことをKaikuaʻana、妹のことをKaikaina、兄と弟のことをKaikunāneと呼びます。 

自分が男性の場合、兄のことをKaikuaʻana、弟のことをKaikaina、姉と妹のことをKaikuahineと呼びます。 

複雑ですね… 



私のハワイの友人たちは家族を大切にする人が多く、毎週末実家に帰る人がほとんどでした。 

ハワイで暮らしていると、お年寄りが大切にされていることを感じる場面に多く出会いました。 

その場にお年寄りがいると、皆が「Aunty」や「Uncle」と呼びかけ、歩み寄ります。直訳すると「おば」「おじ」ですが、血が繋がっていなくても使われます。 

Aunty」「Uncle」は、何歳以上というよりは、自分から見て年齢が離れた大人に使うことが多いようです。 

当たり前のことですが、バスでは、お年寄りが乗ってくるとすぐに誰かが気づき、サッと席を譲ります。 エレベーターや階段でも、

ハワイに行って幸せな気持ちになる人が多いのは、そんな日常の小さな行動の中にAlohaの精神が息づいているからかもしれませんね。



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