クラブ「整体」 ♯15 / 原禎子

教えて禎子ママ!
「思うようにならない事に思いを巡らすよりも、その辺散歩した方がマシよ」って前にママ言ってたけど、散歩がいいの? 他の運動じゃダメ?

ちょっとご無沙汰しちゃったわね。ごめんなさい♡


そうね。ストレスの解消に、身体を動かすことがダントツで有効なのは、すでに科学的にも証明 されてるし、運動なら他のことでも良さそうなものね。 それでもママが、散歩って言ったのは、いつでも、どこでも出来るから。

そして「脳内ドラックジャンキー」になりにくいからよ。


ママ自身が、歩く事の効果を感じたのは、7、8年前ね。 自分のケアレスミスで、すごく楽しみにしてたイベントに行き損ねたの!!

「信じられない!!何やってんのよ。私!!」って自分に腹が立って仕方なかった。

そうは言っても もう終わったこと。どうしようもないじゃない?

地団駄踏んで悔しがってた時に、ふっとある人 の顔が浮かんだ。ちょうどその頃、色々相談に乗ってくれてた方。 その人はね、その出来事の少し前に、予め知ってたかのように

「怒りを人にぶつけない。自分にもぶつけない。モノにもぶつけない」

って伝えてくれてた。ママは普段、腹を立てたとしても、割とやり過ごせる方だと思い込んでたから、大して気にも止めてなかったのよ。そこに、自分自身の 大チョンボ。

自分へのムカつきをどう納めるのがいいのか、その人に相談した。

返って来た返事 が

「終わった事は終わった時間に置いて来なさい。それをしっかりとする。それが出来たら、歩きなさい。45分間、力強く、全ての感情に取り合わず、頭を空にして、ひたすら歩きなさい。歩みに意識を集中して、ひたすら歩きなさい。そして、その後着替えてサッパリして寝なさい。


ざっくりこんな内容。早速やったわ。終わった事は終わった事。そうしっかり自分に言い聞かせ てから、歩いた。足どりに集中して45分。時々思いが頭をもたげてきたら、また終わった事を終 わった時間に。その間も歩みは止めない。仕切り直して「右!!左!!右!!左!!」。

帰ってシャワー を浴びて、寝た。

翌日、もう一回やったわ。 明らかに、時間だけに頼るより、気持ちの回復、解消が早い実感があった。って言うか、この話は、ウォーキングの効果を皆さんに伝える時、時々するんだけど、ホントにその時のどうしようもない感情が戻って来る感覚はゼロなのよ。 

皆さんは無いかしら ? 今思い出しても恥ずかしい、とか、未だに悔しい、とか。 ママはたまにあるんだけど、この件に関しては、2回のウォーキングの後、心残りは一切無いのよ。 


その事がきっかけになって、ママはうまくいかない時、歩いたり、身体を動かす事を大事にしてる。 「散歩」ってニュアンスとはちょっと違うけど、慣れてくると、散歩の中で、家事の中で、頭を空っ ぽににして身体を動かす感覚が身に付いてくるように思うの。


昨今は、マラソンだったり、筋トレだったり、割とハードな運動がブームだけれど、当然それら の運動も、ストレス処理効果は高いでしょうねぇ。 でもね〜。これがいわゆる「脳内ドラックジャンキー」を引き起こしやすいとママは見てる。

「ランナーズハイ」に代表されるように、ハードな運動や、危機感で肉体を追い込むと、その苦しさから逃れるために、βエンドルフィンやドーパミンなんかの脳内ドラックが出るのよ。苦しんで苦しんで苦しんで、その先にやってくる快感や、麻痺。それが気持ちいいのよね〜。 

その気持ち良さの中毒になって、身体を傷めてしまう人、傷めてもやめられない人、結構いるの よ...。もちろん、人様に迷惑かけるわけではないし、痛いのも自分なワケだけど、一生使う身体 を傷めてまで、脳内ドラックを求めるのもママとしてはどうかと思う。 更には大概の人が、フォームや、ウォーミングアップ、ダウンなんかちゃんとしてないし、下手したら弱点の強調につながってたりする場合だって見受けられるのよ。


ママの持論としては、生きる事が、生活そのものが、健やかさに繋がる生き方ってのが、その人を最も美しく健やかに活かせると思うの。

ハードな運動や、危機と隣合わせのスポーツはあくまで 楽しみ、カンフルの範囲に納めて、ご機嫌ウォーカーでいた方が、日常のささやかな幸せ感度や、 ターニングポイント感度を敏感に保つにも有効だと思うわ。


うーん。改めて質問に答えてみたけどママもここんとこ、しっかり歩いてなかったわ。

口ばっか じゃダメね。ちょっくら行って来るわね♡



☆過去の連載はこちらから。



★この連載では、特別な健康法を提案するのではなく、自分を楽しく機嫌よく生きる、ちょっとしたヒントを東洋医学、整体的な見方から提供していきます。 なぜだかわからないけれど、昔から、友人・知人とお酒を飲みにいくと、みんなに「ママ」と呼 ばれる機会が多いという原さん。そんなエピソードから、このようなお部屋が生まれました。 堅苦しくならずに、でも、ちゃんと真剣に、あなたがあなた自身のからだに目を向けるお手伝いができれば幸いです。

注:このキャラは、連載時のみですのでご安心を。

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